劇場ごっこの取り組み①
運動会を終えてすぐ、
年長組が取り組み出した活動があります。
それは『劇場ごっこ』です。
どのように活動がスタートしていったのか
お伝えします。
「(昨年の)年長組さんの劇場ごっこに
招待してもらった事を覚えてる?」
と問いかけると「覚えてる覚えてる!」
「おおきなかぶのお話を見たよ。」等
昨年を振り返り『劇場ごっこ』の話で
盛り上がりました。
また、劇遊びについて何も知らない年少組が
年長組の『劇場ごっこ』を見る事で
幼稚園の発表会について知るという事が分かり、
「それなら、発表会の楽しさを伝えたい!」
「僕達も年少さんや年中さんを招待したい!!」
「劇場ごっこをしてみたい!」と
劇場ごっこの取り組みが始まりました。
(クラスによって呼び名は様々です。)
1週目(10月9日~)
劇を始める前に、
どんなお話に取り組むのかみんなで相談。
「何の劇にする~?」「う~ん。」
「ももたろうとかどうかな?」
「あ、いいかも!」
本館1階の絵本の間で
自分達がやりたいお話を探すクラスもありました。
「あ、これおもしろそう!!」
「これは?」
「どのお話がいいかな?」
「この話は年少さんには難しいかな??」
お家からやりたいお話の絵本を持ってきてくれた子もいました。
面白いお話、楽しいお話、自分達にできるお話、
年中・年少組にも分かるお話等考えながら、
劇でやってみたいお話を挙げていきました。
こんなにたくさん!!!
「このお話はね・・・」
何でこのお話の劇をやりたいのか、
このお話のここが面白い!等
友達にプレゼンテーションをし
劇で取り組むお話を選んでいきました。
何日か話し合いを重ね、
劇場ごっこで取り組むお話が決まりました。
やってみたいお話に分かれ、
幾つかのグループを作り次のステップへ!
2週目(10月15日~)
そして物語の幕割り、役決めをグループ毎に話し合っていきます。
(クラスによって進め方は様々ですが、
どのクラスも子ども達自身が考え
主体的に取り組めるようにしています。)
「ももたろうは誰がする?」
幕割り、役が決まったら
お話通りに動いてみよう。
「ええーっと、この役は誰だっけ?」
話の展開、登場人物の台詞・動き
ナレーター等全ての事を友達と一緒に考え
ていきます。
時には意見が衝突する事もありますが、
話し合ったり、ジャンケンで決めたりと
解決策を考え
グループの友達が納得し、進められるようにしています。
グループの友達と力を合わせ
取り組む様子が写真からも伝わってきます。
3週目(10月22日~)
立稽古が始まり、話が段々固まってくると
必要な物(お面、道具等)に気付き、
製作を始めるチームも出てきました。
みんなで塗ろう♪
黙々と製作に取り組む年長組。
何のお話の道具なのでしょう?
物語のイメージを膨らませ
道具の大きさ、使い易さ等
試行錯誤しながら作り上げていました。
全て子ども達が考え作り上げた物です。
劇の小道具が増え、
物語の世界観が深まり、また
お面を作る事でなりきり度もアップしています。
だいたいの流れが仕上がると
クラス内での見せ合い、
他クラスの友達や先生に見てもらう機会を作りました。
『良かった所』『こうすればもっと良くなる所』を
お客さんに言ってもらい
新たな課題を見つけます。
次、その課題をどう乗り越えるのか考え
また目標を持ち取り組んでいきます。
色んな人からの意見を聞き、
良い刺激となっているようです。
この『劇場ごっこ』への取り組みには協同的な学びがあり
子ども達の心の育ちに繋がっています。
明日から参観がスタートします。
この『劇場ごっこ』をお家の方にも見て頂き、
楽しんでもらう事
そして、たくさんの意見を言ってもらえる事を
とても楽しみにしています。
参観後は他学年の友達に披露しますので、
感じた事を伝えて頂けたらと思います。
今より更にお客さんに楽しんでもらえる劇、
喜んでもらえる劇を!と意気込んでいる年長組です。